“薄笑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすわらい41.7%
うすわらひ25.0%
うすわら16.7%
うすえみ4.2%
うすらわらひ4.2%
うすゑみ4.2%
わら4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを、上目づかいのあごで下から睨上ねめあげ、薄笑うすわらいをしている老婆ばばあがある、家造やづくりが茅葺かやぶきですから、勿論、遣手やりてが責めるのではない、しゅうとしえたげるのでもない。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『然うでしたか。』と言つて、信吾はだ何か言はうと唇を動かしかけたが、それをめてニヤ/\と薄笑うすわらひを浮べた。月を負うて歩いてるので、無論それは女に見えなかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
宗助そうすけ薄笑うすわらひをしたぎり、なんともこたへなかつた。其代そのかはして、御米およね信仰しんかういて、くはしい質問しつもんけなかつた。御米およねには、それが仕合しあはせかもれなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ミチミは寝棺のなかに入って、これから旅立つ華やかなお嫁入りを悦ぶものの如く、口辺に薄笑うすえみさえたたえているのであった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
薄笑うすらわらひをして近づいて来る。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
わかきニキタはぼんやりと薄笑うすゑみしつつ、……
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
例によっての懐手、冬次郎は悠々と懐手をしながら、会心そうに薄笑わらった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)