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薄笑
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うすわらひ
ふりがな文庫
“
薄笑
(
うすわらひ
)” の例文
『然うでしたか。』と言つて、信吾は
未
(
ま
)
だ何か言はうと唇を動かしかけたが、それを
罷
(
や
)
めてニヤ/\と
薄笑
(
うすわらひ
)
を浮べた。月を負うて歩いてるので、無論それは女に見えなかつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「頭を使ふと、體まで疲れるもんですかね。」とお房は馬鹿にしたやうな
薄笑
(
うすわらひ
)
で。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
亜刺比亜
(
アラビヤ
)
の
魔法
(
まはふ
)
の
館
(
たち
)
の
薄笑
(
うすわらひ
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
彼は覚えず
薄笑
(
うすわらひ
)
して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
薄笑
(
うすわらひ
)
をして俯向き乍ら歩いて來る彼は、軈て覺束なき
歩調
(
あしどり
)
を進めて、白狐龕の前まで來た。そして
礑
(
はた
)
と足を止めた。同時に『ウッ』と聲を洩して、ヒョロ高い
身體
(
からだ
)
を中腰にした。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
周三は
勢
(
せい
)
のないやうな
薄笑
(
うすわらひ
)
をして、右の肩をむツくら
聳
(
そび
)
やかし
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
と鼻の先に
皺
(
しわ
)
を寄せて神經的の
薄笑
(
うすわらひ
)
をした。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷