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薄笑
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うすわら
ふりがな文庫
“
薄笑
(
うすわら
)” の例文
宗助
(
そうすけ
)
は
薄笑
(
うすわら
)
ひをしたぎり、
何
(
なん
)
とも
答
(
こた
)
へなかつた。
其代
(
そのかは
)
り
推
(
お
)
して、
御米
(
およね
)
の
信仰
(
しんかう
)
に
就
(
つ
)
いて、
詳
(
くは
)
しい
質問
(
しつもん
)
も
掛
(
か
)
けなかつた。
御米
(
およね
)
には、それが
仕合
(
しあは
)
せかも
知
(
し
)
れなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあ、あなただったの?」と、彼女は
薄情
(
はくじょう
)
な
薄笑
(
うすわら
)
いを
浮
(
うか
)
べて言った。——「こっちへいらっしゃい」
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
『
御身
(
おみ
)
も
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
の
少
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
な。』と
雪枝
(
ゆきえ
)
に
向
(
む
)
いて、
片頬
(
かたほゝ
)
を
又
(
また
)
暗
(
くら
)
うして
薄笑
(
うすわら
)
ひを
為
(
し
)
た。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、その瞬間、客間のもう一つのドアがいきなりぱっと開いて、
敷居
(
しきい
)
の上に姿を現わしたのは、昨日庭で見かけたあの
娘
(
むすめ
)
だった。彼女は片手を上げたが、その顔にはちらりと
薄笑
(
うすわら
)
いが浮んだ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
平岡は
嘵舌
(
しやべ
)
つてるうち、自然と此比喩に
打
(
ぶ
)
つかつて、大いなる味方を得た様な心持がしたので、
其所
(
そこ
)
で得意に一段落をつけた。代助は
仕方
(
しかた
)
なしに
薄笑
(
うすわら
)
ひをした。すると平岡はすぐ
後
(
あと
)
を
附加
(
つけくは
)
へた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ジナイーダは、冷たい
一瞥
(
いちべつ
)
を彼に投げると、冷やかな
薄笑
(
うすわら
)
いを
漏
(
も
)
らした。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“薄”で始まる語句
薄
薄暗
薄紅
薄明
薄暮
薄縁
薄荷
薄闇
薄汚
薄氷