“薄情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はくじょう54.5%
はくじやう31.8%
うすなさ4.5%
つれな4.5%
はくぜう4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんというまちひとたちは、薄情はくじょうなものばかりだろう。それほど、なにかいそがしい仕事しごとがあるのかと、おじいさんは不思議ふしぎかんじたのでした。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
此女このをんなくにかられてたのではない、江戸えどつたをんなか知れない、それは判然はつきりわからないが、なにしろ薄情はくじやうをんなだから亭主ていしゆおもてき出す。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「じゃうすうすは、おれの真意を感づいていたろうに、ずいぶんてめえも薄情うすなさけな、血のつめてえ女だの」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
他郷よそに出て失敗したのはあながちかれの罪ばかりでない、実にまた他郷の人の薄情つれなきにもよるのである、さればもしこのような親切な故郷の人々の間にいて、事を企てなば
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
うちひと機嫌きげんそこなうてもこまりますと迂路うろ/\するに、らうこゝろおごりて、馬鹿婆ばかばゝめが、のやうに引割ひきさかうとすればとて、美尾みをものおや指圖さしづなればとてわかれるやう薄情はくぜうにてるべきや
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)