“御恩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごおん73.7%
ごをん10.5%
めぐみ5.3%
おめぐみ5.3%
ぎょおん5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見るに忍びずせめてもの事に斯樣なる時節にこそ御恩ごおんはうぜんと存じて持參致したれ因て此金子何卒なにとぞ御受取下さるべしと二十兩の金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
千葉ちば御恩ごをんのあたゝかく、くち數々かず/\のおれいはねども、よわをとこなればなみださへさしぐまれて、仲働なかはたらきのふくたのみておれいしかるべくとひたるに、わたもの口車くちぐるまよくまはりて、斯樣かやう/\しか/″\で
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
三三ゆゑなき所に永くらじと、三四おのが身ひとつをぬすみて国にかへみちに、此のやまひにかかりて、思ひがけずも師をわづらはしむるは、身にあまりたる御恩めぐみにこそ。
奥様はコンな幸福は無いツて喜んで在らつしやいましたが、感冒おかぜの一寸こじれたのがもとあへない御最後でせう——私は尋常ひとかたならぬ御恩おめぐみに預つたもんですから、おしまひ迄御介抱申し上げましたがネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
洪武十七年、太祖高皇帝の御恩ぎょおんこうむりて、臣が孝行をあらわしたもうをかたじけなくす。巍すでに孝子たる、まさに忠臣たるべし。孝に死し忠に死するは巍の至願也。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)