トップ
>
御恩
>
ごをん
ふりがな文庫
“
御恩
(
ごをん
)” の例文
千葉
(
ちば
)
は
御恩
(
ごをん
)
のあたゝかく、
口
(
くち
)
に
數々
(
かず/\
)
のお
禮
(
れい
)
は
言
(
い
)
はねども、
氣
(
き
)
の
弱
(
よわ
)
き
男
(
をとこ
)
なれば
涙
(
なみだ
)
さへさしぐまれて、
仲働
(
なかはたら
)
きの
福
(
ふく
)
に
頼
(
たの
)
みてお
禮
(
れい
)
しかるべくと
言
(
い
)
ひたるに、
渡
(
わた
)
り
者
(
もの
)
の
口車
(
くちぐるま
)
よく
廻
(
まは
)
りて、
斯樣
(
かやう
)
/\しか/″\で
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
何
(
なに
)
ぞにつけて
戀
(
こひ
)
しければ
子
(
こ
)
の
身
(
み
)
では
如何
(
いか
)
ばかり
心
(
こゝろ
)
ぼそくも
悲
(
かな
)
しくも
有
(
あ
)
らうなれど
及
(
およ
)
ばずながら
私
(
わた
)
しは
力
(
ちから
)
になる
心
(
こゝろ
)
姉
(
あね
)
と
思
(
おも
)
ふてよと
頼
(
たの
)
むは
可笑
(
をか
)
しけれど
歳上
(
としうへ
)
なれば
其約束
(
そのやくそく
)
ぞ
何時
(
いつ
)
も/\
云
(
い
)
ふことながら
私
(
わた
)
しは
眞實
(
ほん
)
の
同胞
(
はらから
)
と
思
(
おも
)
ひますと
慰
(
なぐさ
)
められて
嬉
(
うれ
)
しげに
御縁
(
ごえん
)
あればこそ
親
(
おや
)
どもばかりか
私
(
わた
)
しまでめぐり
廻
(
めぐ
)
つて
又
(
また
)
の
御恩
(
ごをん
)
海
(
うみ
)
とも
山
(
やま
)
とも
口
(
くち
)
には
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“御恩”の解説
御恩(ごおん)とは、封建社会において主人から従者に与えられる各種の保護のこと
将軍が家来となった武士の以前からの領地を保護したり
新たな領地を与えたりする
(出典:Wikipedia)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
恩
常用漢字
小6
部首:⼼
10画
“御恩”で始まる語句
御恩報
御恩借
御恩返
御恩顧
御恩土
御恩寵
御恩施
御恩禄
御恩蔭
御恩誼