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其約束
此樣な
野郎が
糸織ぞろへを
被つた
處がをかしくも
無いけれどもと
淋しさうな
笑顏をすれば、そんなら
吉ちやんお
前が
出世の
時は
私にもしてお
呉れか、
其約束も
極めて
置きたいねと
微笑んで
言へば
と
何ぞにつけて
戀しければ
子の
身では
如何ばかり
心ぼそくも
悲しくも
有らうなれど
及ばずながら
私しは
力になる
心姉と
思ふてよと
頼むは
可笑しけれど
歳上なれば
其約束ぞ
何時も/\
云ふことながら
私しは
眞實の
同胞と
思ひますと
慰められて
嬉しげに
御縁あればこそ
親どもばかりか
私しまでめぐり
廻つて
又の
御恩海とも
山とも
口には