“其約束”の読み方と例文
読み方割合
そのやくそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此樣こん野郎やらう糸織いとおりぞろへをかぶつたところがをかしくもいけれどもとさびしさうな笑顏ゑがほをすれば、そんならきつちやんおまへ出世しゆつせときわたしにもしておれか、其約束そのやくそくめてきたいねと微笑ほゝゑんでへば
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なにぞにつけてこひしければでは如何いかばかりこゝろぼそくもかなしくもらうなれどおよばずながらわたしはちからになるこゝろあねおもふてよとたのむは可笑をかしけれど歳上としうへなれば其約束そのやくそく何時いつも/\ふことながらわたしは眞實ほん同胞はらからおもひますとなぐさめられてうれしげに御縁ごえんあればこそおやどもばかりかわたしまでめぐりめぐつてまた御恩ごをんうみともやまともくちには
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)