“めぐみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.4%
11.1%
恩恵11.1%
6.9%
恩惠5.6%
祝福4.2%
恩寵4.2%
御恩1.4%
慈悲1.4%
恩澤1.4%
恵美1.4%
慈愛1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
神授1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親兄のつかへをもなさで、君が家の二九九ほだしならんは三〇〇由縁よしなし。御めぐみいとかたじけなけれど、又も参りなんとて、紀の国に帰りける。
人の高く登るを見て己がちからめぐみほまれ及び名を失はんことをおそれ悲しみてその反對うらを求むる者あり 一一八—一二〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
なんぢたみぞを大にうるほし、うねをたひらにし、白雨むらさめにてこれをやはらかにし、そのえ出づるを祝し、また恩恵めぐみをもて年の冕弁かんむりとしたまへり。なんぢの途にはあぶらしたゝれり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
救はれた人は『めぐみの座』に出て来いと聴衆に——二三十人しか居らなかつた——云うたが、二三人のものはつか/\と出て行つたが、栄一にはその勇気が欲しかつた。
てん恩惠めぐみかさね/″\くだり、幸福かうふく餘所行姿よそゆきすがた言寄いひよりをる。それになんぢゃ、意地いぢくねのまがった少女こめらうのやうに、口先くちさきとがらせて運命うんめいのろひ、こひのろふ。
牝牛にも、牡牛にも、コラム天の祝福めぐみをさずく
魚と蠅の祝日 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
後われ皇帝クルラードにつかへ、その騎士の帶をさづけられしほどいさをによりていと大いなる恩寵めぐみをえたり 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
三三ゆゑなき所に永くらじと、三四おのが身ひとつをぬすみて国にかへみちに、此のやまひにかかりて、思ひがけずも師をわづらはしむるは、身にあまりたる御恩めぐみにこそ。
赤穴あかな母子おやこにむかひて、吾が近江をのがれ来りしも、雲州の動静やうすを見んためなれば、一たび下向くだりてやがて帰り来り、五一菽水しゆくすゐつぶね御恩めぐみをかへしたてまつるべし。五二今のわかれを給へといふ。
町の者母の無情つれなきを憎み残されし子をいや増してあわれがりぬ。かくて母のはかりごとあたりしとみえし。あらず、村々には寺あれど人々の慈悲めぐみには限あり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ここの人の慈悲めぐみ深きは他国にて見ざりしほどなれば、子のために行末よしやと思いはかりけん、次の年の春、母は子を残していずれにか影を隠したり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
いにしへ、あだなすは討ちてしやみ、まつろはぬことむけやはした。砲煙のとどろき、爆彈の炸烈する、もとより聖業の完遂にある。大皇軍おほみいくさくところ必ず宣撫の恩澤めぐみがある。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
その女の子は、名を恵美めぐみと云った。私のうちの道一つ向うの高い石垣の上に、土蔵付の大きな瓦屋根の家で、村でも旧家の金満家で、恵美は一人娘の末っ娘であった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
功名富貴こうめいふうきはいふにらず。吾いま母公ぼこう慈愛めぐみをかうむり、四八賢弟けんていゐやを納むる、何ののぞみかこれに過ぐべきと、よろこびうれしみつつ、又日来ひごろをとどまりける。
父は照り母は涙の露となりおなじめぐみにそだつ撫子なでしこ
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
かの正しきを養ひ、かがやきを重ね、めぐみを積む。皇祖皇宗はこの徳におはし、神ながら道に蒼古さうこに、あやに畏き高千穗の聖火は今に燃えいで盡くるを知らぬ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ここにその后に語らひて、「いまし思ほすことありや」とのりたまひければ、答へて曰さく「天皇おほきみの敦きめぐみかがふりて、何か思ふことあらむ」
あのこよなく美しい薔薇いろの罌粟けし神授めぐみの朝露で沐浴ゆあみををへて鮮やかに燃えながら、きちんと行儀よく枝葉をそろへて、今し昇つたばかりの日輪に向つて美装を誇つてゐる時のやうに