“白雨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうだち36.8%
はくう26.3%
しらさめ15.8%
びゃくう10.5%
むらさめ5.3%
ゆふだち5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丑紅うしべにのような夕焼けが見渡すかぎりの田の面に映えて、くっきりと黒い影を投げる往還筋の松の梢に、油蝉の音が白雨ゆうだちのようだった。
ここにおいて黒雲おおい闇夜のごとし、白雨はくう降り車軸のごとし、竜天にのぼりわずかに尾見ゆ、ついに太虚に入りて晴天と為る
白雨しらさめの霧立ちのぼるゆふつかた孟宗むらは燈火ともしび早し
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
それぎり青年画家の行衛ゆくえは知れなくなってしまった。その夜は近隣の村々に黒風こくふう白雨びゃくうたけりに猛り狂いに狂った。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんぢたみぞを大にうるほし、うねをたひらにし、白雨むらさめにてこれをやはらかにし、そのえ出づるを祝し、また恩恵めぐみをもて年の冕弁かんむりとしたまへり。なんぢの途にはあぶらしたゝれり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)