御恩めぐみ)” の例文
三三ゆゑなき所に永くらじと、三四おのが身ひとつをぬすみて国にかへみちに、此のやまひにかかりて、思ひがけずも師をわづらはしむるは、身にあまりたる御恩めぐみにこそ。
赤穴あかな母子おやこにむかひて、吾が近江をのがれ来りしも、雲州の動静やうすを見んためなれば、一たび下向くだりてやがて帰り来り、五一菽水しゆくすゐつぶね御恩めぐみをかへしたてまつるべし。五二今のわかれを給へといふ。