“口先”の読み方と例文
読み方割合
くちさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おとこは、めずらしいしなつかると、こころうちではびたつほどにうれしがりましたが、けっしてそのことを顔色かおいろにはあらわしませんでした。かえって、口先くちさきでは
宝石商 (新字新仮名) / 小川未明(著)
てん恩惠めぐみかさね/″\くだり、幸福かうふく餘所行姿よそゆきすがた言寄いひよりをる。それになんぢゃ、意地いぢくねのまがった少女こめらうのやうに、口先くちさきとがらせて運命うんめいのろひ、こひのろふ。
いまいまなくなつたらさびしかろうとおひなされたはほんの口先くちさき世辭せじで、あんなものはやてゆけとはうき𪉩花しほばなちならんもらず、いゝになつて御邪魔おじやまになつて
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)