恩惠めぐみ)” の例文
新字:恩恵
そは神は人をして再び身をあぐるにふさはしからしめん爲己を與へ給ひ、たゞ自ら赦すにまさ恩惠めぐみをば現し給ひたればなり 一一五—一一七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
てん恩惠めぐみかさね/″\くだり、幸福かうふく餘所行姿よそゆきすがた言寄いひよりをる。それになんぢゃ、意地いぢくねのまがった少女こめらうのやうに、口先くちさきとがらせて運命うんめいのろひ、こひのろふ。
かしこに謙遜へりくだれる聖歌の作者きぬひきかゝげて亂れ舞ひつゝ恩惠めぐみうつはにさきだちゐたり、この時彼は王者わうじやに餘りて足らざりき 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
見よ、一の魂、かうべ深處ふかみより目を我にむけてつら/\視、かくて高くさけびて、こはわがためにいかなる恩惠めぐみぞやといふ 四〇—四二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我こゝより登りてわがめしひを癒さんとす、我等の爲に恩惠めぐみを求むる淑女天に在り、是故にわれ肉體を伴ひて汝等の世を過ぐ 五八—六〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その愛を世にてこと/″\く正義に向けたり、是故に恩惠めぐみ恩惠に加はり、神彼の目を開きて我等の未來のあがなひを見しめぬ 一二一—一二三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのあざやかさは愛の強さに伴ひ、愛の強さは視力みるちからに伴ひ、しかして是またその功徳を超えて受くるところの恩惠めぐみに準ず 四〇—四二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
心に神をみし神を誹り、また自然と神の恩惠めぐみをかろんずるは、これ人神にむかひてその力を用ふるものなり 四六—四八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この者喉を動かせば生けりとおもはる、また彼等死せる者ならば何の恩惠めぐみにより重き衣に蔽はれずして歩むや 八八—九〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼はこの後汝の名を世に新にするをうるなり、彼は生く、また時未だ至らざるうち恩惠めぐみ彼を己が許によぶにあらずばなほ永く生くべし 一二七—一二九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)