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惠
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めぐみ
助れば助けらるゝ天の
惠爭はれぬものと申さるゝに藤八は
仰の如く九助儀大金を持て歸村の程
覺束なしと私し儀存じ右の金を
人の高く登るを見て己が
權、
惠、
譽及び名を失はんことをおそれ悲しみてその
反對を求むる者あり 一一八—一二〇
若し
天に
非常の
惠があるならば
萬に一つ
無事に
救はれぬとも
限らぬが、
其儘海の
藻屑と
消えて、
其魂が
天に
歸つたものならば、
此後吾等は
運命よく
無事に
助かる
事があらうとも
東雲の
太陽の
惠の、
宛然處女の
血の
如く、
爽に
薄紅なるに、
難有や、
狐とも
成らず、
狸ともならず、
紳士と
成り、
貴婦人となり、
豪商となり、
金鎖となり、
荷物と
成り、
大なる
鞄と
成る。
私はこの娘達に特に神の
惠を受けてゐるものになつて貰ひ度いと思つてゐる。
さうして
只自然の
惠から
來る
月日と
云ふ
緩和劑の
力丈で、
漸く
落ち
付いた。
けれど、
天の
惠があるならば、
波の
底に
沈んでも
或は
助かる
事もありませう。
〔舊新二種の〕舊新兩約書に注ぐ聖靈の
惠。即ち聖書に滿つる生産の示現
仕合とは何事ぞや
抑も
當歳にて
産の母に
死別れ
七歳の年には父にさへ
死れ師匠の
惠に
養育せられ漸く成長はしたるなり
斯墓なき身を仕合とは又何故にお前は其樣に
歎き給ふぞと
尋けるお三婆は
落る涙を
けふよりぞ「愛」の
惠に
歸依すべき。