忌々しき「死」の大君はゆゆしき「し」のおおきみは
忌々しき「死」の大君は慈悲の敵なり、 昔より悲の母、 かたくなに、言向けがたき司かな。 われも心に「憂愁」の種を播かれぬ、 いざさらば憂ひて已まじ この舌の君さいなみに倦みぬとも。 われ今ここに君が身をつゆばかりだに 慈悲無しと思ふものから …