“御空”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそら90.9%
おそら9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、西風が吹いてゐるのであらう、日高の方面へ向つて、その噴出した熔岩の灰が雲と發散して、御空みそらも暗くなるほどに廣がつた。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
天女てんによ御空みそらふがごと美音びおんは、こゝろなき壇上だんじやうはなさへさへゆるぐばかりで、滿塲まんじやうはあつとつたまゝみづつたやうしづまりかへつた。
何処へ逃げても御空おそらから大きなまなこに睨められたカインの顔だ。土穴を掘つて隠れても大きな眼に睨められたカインの顔だ。噫、カインだ、カインだ、俺はカインだ!
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)