トップ
>
御恩
>
ごおん
ふりがな文庫
“
御恩
(
ごおん
)” の例文
見るに忍びず
切
(
せめ
)
てもの事に斯樣なる時節にこそ
御恩
(
ごおん
)
を
報
(
はう
)
ぜんと存じて持參致したれ因て此金子
何卒
(
なにとぞ
)
御受取下さるべしと二十兩の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
口
(
くち
)
にせねば
入譯
(
いりわけ
)
御存
(
ごぞん
)
じなきこそよけれ
御恩
(
ごおん
)
がへしにはお
望
(
のぞ
)
み
叶
(
かな
)
へさせまして
悦
(
よろこ
)
び
給
(
たま
)
ふを
見
(
み
)
るが
樂
(
たの
)
しみぞと
我
(
わ
)
れを
捨
(
すて
)
ての
周旋
(
とりもち
)
なるを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それにとうとうしまいには
御恩
(
ごおん
)
になった先生があの死に
様
(
よう
)
でしょう。あたしほんとに悲観しちゃったわ。
ニッケルの文鎮
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
大
(
いか
)
い
御恩
(
ごおん
)
を
蒙
(
かうむ
)
りましたに、いざお
家
(
いへ
)
が、と
言
(
い
)
ふ
頃
(
ころ
)
には、
碌
(
ろく
)
に
暑寒見舞
(
しよかんみまひ
)
にも
御伺
(
おうかゞ
)
ひいたしません。
手前
(
てまへ
)
が
其
(
そ
)
の
不都合
(
ふつがふ
)
な
料簡方
(
れうけんがた
)
と、お
家
(
いへ
)
の
罰
(
ばち
)
で、
此
(
こ
)
の
體裁
(
ていさい
)
でございます、へい。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あなたは僕の命の恩人だ。……いまにきっと、この
御恩
(
ごおん
)
はかえしますよ」といった後で
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
父祖
(
ふそ
)
十代の
御恩
(
ごおん
)
を集めて此君一人に
報
(
かへ
)
し參らせばやと、風の
旦
(
あした
)
、雪の
夕
(
ゆふべ
)
、
蛭卷
(
ひるまき
)
のつかの
間
(
ま
)
も忘るゝ
隙
(
ひま
)
もなかりしが、思ひもかけぬ世の
波風
(
なみかぜ
)
に、身は嵯峨の奧に吹き寄せられて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
その
御恩
(
ごおん
)
がえしというのでもありませぬが、こちらの
世界
(
せかい
)
で
私
(
わたくし
)
の
力
(
ちから
)
に
及
(
およ
)
ぶ
限
(
かぎ
)
りのことは
何
(
なに
)
なりとしてあげます。
何
(
ど
)
うぞすべてを
打明
(
うちあ
)
けて、あなたの
相談相手
(
そうだんあいて
)
にしていただきます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御恩
(
ごおん
)
は
一生
(
いっしょう
)
忘
(
わす
)
れません。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
生々世々
(
しやうじやうせぜ
)
御恩
(
ごおん
)
案頭の書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
五八も驚き
確
(
しつ
)
かと
抱
(
いだ
)
き
止
(
と
)
め
是
(
こ
)
は若旦那にて
有
(
あり
)
しか私し事は多く
御恩
(
ごおん
)
に
預
(
あづか
)
り何かと
御贔屓下
(
ごひいきくだ
)
されし者なれば
先々
(
まづ/\
)
譯
(
わけ
)
は
後
(
あと
)
の事手前の
宿
(
やど
)
へ御供を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かけ
置
(
お
)
きしに
今
(
いま
)
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
逢
(
あ
)
ふ
日
(
ひ
)
は
來
(
き
)
ても
逢
(
あ
)
ふが
悲
(
かな
)
しき
事義
(
じぎ
)
に
成
(
な
)
りぬ
孃
(
じよう
)
さまの
御恩
(
ごおん
)
は
泰山
(
たいざん
)
の
高
(
たか
)
きも
物
(
もの
)
の
數
(
かず
)
かはよしや
蒼海
(
そうかい
)
に
珠
(
たま
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
いつも房枝さんに、かばってもらった
御恩
(
ごおん
)
がえしをするのは、これからだと思っています。
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
泥除
(
どろよけ
)
に
噛
(
かじ
)
りつくまでもなく、
與曾平
(
よそべい
)
は
腰
(
こし
)
を
折
(
を
)
つて、
礑
(
はた
)
と
倒
(
たふ
)
れて、
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
も
次第
(
しだい
)
に
變
(
かは
)
り、
之
(
これ
)
では
却
(
かへ
)
つて
足手絡
(
あしてまと
)
ひ、
一式
(
いつしき
)
の
御恩
(
ごおん
)
報
(
はう
)
じ、
此
(
こ
)
のお
供
(
とも
)
をと
想
(
おも
)
ひましたに、
最
(
も
)
う
叶
(
かな
)
はぬ、
皆
(
みんな
)
で
首
(
くび
)
を
縊
(
し
)
めてくれ
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
決
(
けっ
)
して
決
(
けっ
)
してその
御恩
(
ごおん
)
をお
忘
(
わす
)
れにならぬよう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
參詣人
(
さんけいにん
)
へも
愛想
(
あいそ
)
よく
門前
(
もんぜん
)
の
花屋
(
はなや
)
が
口惡
(
くちわ
)
る
嚊
(
かゝ
)
も
兎角
(
とかく
)
の
蔭口
(
かげぐち
)
を
言
(
い
)
はぬを
見
(
み
)
れば、
着
(
き
)
ふるしの
浴衣
(
ゆかた
)
、
總菜
(
そうざい
)
のお
殘
(
のこ
)
りなどおのずからの
御恩
(
ごおん
)
も
蒙
(
かうむ
)
るなるべし
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見るより彼の娘はヤアお前は水呑村の九助樣と
吃驚
(
びつくり
)
すれば九助も驚き
然樣
(
さう
)
云
此方
(
こなた
)
は阿部川のお節殿と
早々
(
さう/\
)
足を洗ふ
中
(
うち
)
娘は藤八に向ひ旦那樣此お方は先年
御恩
(
ごおん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御恩
(
ごおん
)
を
忘
(
わす
)
れない、
實際
(
じつさい
)
忘
(
わす
)
れません。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
友達
(
ともだち
)
いやしがりて
萬年町
(
まんねんちやう
)
の
呼名
(
よびな
)
今
(
いま
)
に
殘
(
のこ
)
れども、三五
郎
(
らう
)
といへば
滑稽者
(
おどけもの
)
と
承知
(
しやうち
)
して
憎
(
に
)
くむ
者
(
もの
)
の
無
(
なき
)
きも一
徳
(
とく
)
なりし、
田中屋
(
たなかや
)
は
我
(
わ
)
が
命
(
いのち
)
の
綱
(
つな
)
、
親子
(
おやこ
)
が
蒙
(
かう
)
むる
御恩
(
ごおん
)
すくなからず
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
折
(
をり
)
からお
忙
(
いそ
)
がしき
時
(
とき
)
心
(
こゝろ
)
なきやうなれど、
今日
(
けふ
)
の
晝
(
ひ
)
る
過
(
す
)
ぎにと
先方
(
さき
)
へ
約束
(
やくそく
)
のきびしき
金
(
かね
)
とやら、お
助
(
たす
)
けの
願
(
ねが
)
はれますれば
伯父
(
おぢ
)
の
仕合
(
しあは
)
せ
私
(
わたし
)
の
喜
(
よろこ
)
び、いついつまでも
御恩
(
ごおん
)
に
着
(
き
)
まするとて
手
(
て
)
をすりて
頼
(
たの
)
みける
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
御恨
(
おうら
)
み申は
罪
(
つみ
)
のほども
恐
(
おそ
)
ろしゝ
何
(
なに
)
ごとも
殘
(
のこ
)
さず
忘
(
わす
)
れてお
主
(
しう
)
さまこそ二
代
(
だい
)
の
御恩
(
ごおん
)
なれ
杉原
(
すぎはら
)
三
郎
(
らう
)
といふお
人
(
ひと
)
元來
(
もとより
)
のお
知人
(
しるひと
)
にもあらず
况
(
まし
)
てや
契
(
ちぎ
)
りし
事
(
こと
)
も
何
(
なに
)
もなし
昨日今日
(
きのふけふ
)
逢
(
あひ
)
しばかり
若
(
し
)
かもお
主
(
しう
)
さまの
戀人
(
こひびと
)
に
未練
(
みれん
)
のつながる
筈
(
はづ
)
はなし
御縁
(
ごゑん
)
首尾
(
しゆび
)
よく
整
(
とゝ
)
のへて
睦
(
むつ
)
ましく
暮
(
くら
)
し
給
(
たま
)
ふを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“御恩”の解説
御恩(ごおん)とは、封建社会において主人から従者に与えられる各種の保護のこと
将軍が家来となった武士の以前からの領地を保護したり
新たな領地を与えたりする
(出典:Wikipedia)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
恩
常用漢字
小6
部首:⼼
10画
“御恩”で始まる語句
御恩報
御恩借
御恩返
御恩顧
御恩土
御恩寵
御恩施
御恩禄
御恩蔭
御恩誼