“泥除”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろよけ71.4%
どろよ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪の積った泥除どろよけをおさえて、どこだ、若い衆、どこだ、ここはツて、聞くと、御串戯ごじょうだんもんだ、と言うんです。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
蛇目傘じゃのめを泥に引傾ひっかたげ、楫棒かじぼうおさえぬばかり、泥除どろよけすがって小造こづくりな女が仰向あおむけに母衣ほろのぞく顔の色白々と
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄はそれなり歩きかけましたが、急に又こちらへ向き変へると、人力車の泥除どろよけに手をかけながら、「お鶴」と申すのでございます。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
桜の花と呼ばれた娘義太夫の竹本綾之助たけもとあやのすけや、藤の花の越子こしこや、桃の花の小土佐こどさが乗っている人力車の、車輪や泥除どろよけに取りついたり、後押あとおしをしたりして、懸持かけもちの席亭せきから席亭へと、御神輿おみこしのように
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)