“小土佐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ことさ50.0%
こどさ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと同時にこれも売出しの若手に越子こしこは藤の花、やはり男髷の小土佐ことさは桃の花と呼ばれ、互にけんを競い人気を争った。学生の仲間にも贔屓ひいきがつくる各党派があった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「去年の暮に、あなたは小土佐ことさを聞きにいらしてたわね。」
チャンス (新字新仮名) / 太宰治(著)
芸はさほどうまくはなかったそうであるが、弟子には彼女のほかに女子では竹本小土佐こどさが名をなしている——人があって、ある日訪れて来たおり
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
桜の花と呼ばれた娘義太夫の竹本綾之助たけもとあやのすけや、藤の花の越子こしこや、桃の花の小土佐こどさが乗っている人力車の、車輪や泥除どろよけに取りついたり、後押あとおしをしたりして、懸持かけもちの席亭せきから席亭へと、御神輿おみこしのように
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)