“土佐堀”の読み方と例文
読み方割合
とさぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、場合もあろうに、すぐ足もとの土佐堀とさぼりで、ドボーン! と真ッ白な水けむり、不意を食わせて凄じい水玉がかぶった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに考えられることは土佐堀とさぼり雑穀ざっこく美濃屋九兵衛みのやきゅうべえせがれに利太郎と云うぼんちがあったなかなかの放蕩ほうとう者でかねてより遊芸ゆうげい自慢であったがいつの頃よりか春琴の門に入って琴三味線を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「エエ詰らねえ、明日あしたからは、少し小出しにつかいこむこッた」無駄口を叩きながら、淀屋橋よどやばしの上にかかると、土佐堀とさぼり一帯、おくら屋敷の白壁も見えだして、少しは気強い思いがある。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)