“遊芸”のいろいろな読み方と例文
旧字:遊藝
読み方割合
いうげい60.0%
ゆうげい40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長吉ちやうきちひげはやした堅苦かたくるしいつとにんなどになるよりも、自分の好きな遊芸いうげいで世を渡りたいとふ。それも一生、これも一生である。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
至善しぜん大道たいだう遊芸いうげい小技せうぎ尊卑そんひ雲泥うんでいは論におよばざれども、孔子七十にして魯国ろこく城北しろのきた泗上にはうふり心喪こゝろのもふくする弟子でし三千人、芭蕉五十二にして粟津の義仲寺にはうむる時まねかざるに来る者三百余人
遊芸ゆうげいの師匠であるから、世間の人よりも起きるのがおそい。お熊が朝の仕事を片付けて、それから牡丹餅を買いに出ると、店は案外の混雑で、もう売切れであると断られた。
廿九日の牡丹餅 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ここに考えられることは土佐堀とさぼり雑穀ざっこく美濃屋九兵衛みのやきゅうべえせがれに利太郎と云うぼんちがあったなかなかの放蕩ほうとう者でかねてより遊芸ゆうげい自慢であったがいつの頃よりか春琴の門に入って琴三味線を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)