“いうげい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遊芸60.0%
遊藝40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とよは自分の身こそ一家の不幸のめに遊芸いうげい師匠ししやう零落れいらくしたけれど、わが子までもそんないやしいものにしては先祖の位牌ゐはいに対して申訳まをしわけがないと述べる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
至善しぜん大道たいだう遊芸いうげい小技せうぎ尊卑そんひ雲泥うんでいは論におよばざれども、孔子七十にして魯国ろこく城北しろのきた泗上にはうふり心喪こゝろのもふくする弟子でし三千人、芭蕉五十二にして粟津の義仲寺にはうむる時まねかざるに来る者三百余人
番頭傳兵衞でんべゑいへる者あづか支配しはいなし居たるが此處に吉之助をつかはして諸藝しよげいの師をえらみ金銀にかゝはらずならはするに日々生花いけばなちや其外そのほか遊藝いうげい彼是なにくれと是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わかしうつてるだらう、川下かはしも稻荷河原いなりがはらふ、新地しんちうらる。彼處あすこに、——遊廓いうくわくをんなが、遊藝いうげいから讀書よみかきちやはななんぞの授業じゆげふける女紅場ぢよこうばふのがあるのを
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
所持なし出店でだな親類又は番頭若い者に至る迄大勢召仕ひゆたかに世をおくりけるが一人のせがれ吉之助とて今年ことし十九歳人品じんぴんよきうまれにて父母の寵愛ちようあいかぎりなくれども田舍ゐなかの事なれば遊藝いうげい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
れがおくなりなすつて、母樣おつかさまが、女紅場ぢよこうばへいらつしやつて、をどりやなにか、遊藝いうげい師匠ししやうあそばして、手一てひとつで、貴下あなたをおそだてなさります時分じぶんは、かげながらおかほましたくらゐなもの。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)