“後押”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとお45.5%
あとおし45.5%
あとおさえ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ですから寒中には、霜が荷の上に光るのです。前を引くのは皆屈強な若者たちですが、後押あとおしは若い女たちがします。一人ならず二人でもします。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
帳場ちやうばから此處こゝまゐうちも、とほりの大汗おほあせと、四人よつたり車夫しやふくちそろへ、精一杯せいいつぱい後押あとおしで、おともはいたしてまするけれども、前途さきのお請合うけあひはいたされず。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二十挺の前後は、同じく装剣の銃を持った兵が百二十人で囲んでいる。後押あとおさえは銃を負った騎兵二騎である。次に両藩の高張提灯たかはりぢょうちん各十挺が行く。次に両藩士卒百数十人が行く。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)