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泥除
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どろよけ
ふりがな文庫
“
泥除
(
どろよけ
)” の例文
雪の積った
泥除
(
どろよけ
)
をおさえて、どこだ、若い衆、どこだ、ここはツて、聞くと、
御串戯
(
ごじょうだん
)
もんだ、と言うんです。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蛇目傘
(
じゃのめ
)
を泥に
引傾
(
ひっかた
)
げ、
楫棒
(
かじぼう
)
を
圧
(
おさ
)
えぬばかり、
泥除
(
どろよけ
)
に
縋
(
すが
)
って
小造
(
こづくり
)
な女が
仰向
(
あおむ
)
けに
母衣
(
ほろ
)
を
覗
(
のぞ
)
く顔の色白々と
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
殷鑑
(
いんかん
)
遠からず、一歩を
過
(
あやま
)
たば我はた無情の人にならんと、
泥除
(
どろよけ
)
を叩きて口早に
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
深更の大路に車の
轆
(
きし
)
る音が起って、
都
(
みやこ
)
の一端をりんりんとして
馳
(
は
)
せ
行
(
ゆ
)
く
響
(
ひびき
)
、山下を抜けて広徳寺前へかかる時、
合乗
(
あいのり
)
の
泥除
(
どろよけ
)
にその黒髪を敷くばかり、蝶吉は身を横に、顔を
仰
(
あおむ
)
けにした上へ
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
泥除
(
どろよけ
)
に
噛
(
かじ
)
りつくまでもなく、
與曾平
(
よそべい
)
は
腰
(
こし
)
を
折
(
を
)
つて、
礑
(
はた
)
と
倒
(
たふ
)
れて、
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
も
次第
(
しだい
)
に
變
(
かは
)
り、
之
(
これ
)
では
却
(
かへ
)
つて
足手絡
(
あしてまと
)
ひ、
一式
(
いつしき
)
の
御恩
(
ごおん
)
報
(
はう
)
じ、
此
(
こ
)
のお
供
(
とも
)
をと
想
(
おも
)
ひましたに、
最
(
も
)
う
叶
(
かな
)
はぬ、
皆
(
みんな
)
で
首
(
くび
)
を
縊
(
し
)
めてくれ
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
除
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“泥”で始まる語句
泥
泥濘
泥鰌
泥土
泥溝
泥棒
泥坊
泥水
泥酔
泥亀