“行届”のいろいろな読み方と例文
旧字:行屆
読み方割合
ゆきとど46.4%
ゆきとゞ35.7%
いきとど14.3%
いきとどい3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
既に幾たびも君が学資に窮して、休学のむを得ざらんとするごとに、常にフランス文の手紙がそって、行届ゆきとどいた仕送しおくりがあったではないか。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お雪の看病は真の看病で、手当の行届ゆきとゞきますこと一通りでありません。一体看病というものは婦人に限りますな、どうも男ではいけません。
老女の指図はさすがに行届いきとどきます。が、それは、京姫の物言わぬ眼が、恐しく雄弁に老女を指図して居るのを、村松金之助は見逃しはしなかったのです。
ドウやらうやら周旋が行届いきとどいて目的を達すると獲物でもあったように悦ぶ者が多い。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)