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行届
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ゆきとゞ
ふりがな文庫
“
行届
(
ゆきとゞ
)” の例文
旧字:
行屆
お雪の看病は真の看病で、手当の
行届
(
ゆきとゞ
)
きますこと一通りでありません。一体看病というものは婦人に限りますな、どうも男ではいけません。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
嬢様
(
ぢやうさま
)
は
帰
(
かへ
)
るに
家
(
いへ
)
なく
世
(
よ
)
に
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
となつて
小児
(
こども
)
と一
所
(
しよ
)
に
山
(
やま
)
に
留
(
とゞ
)
まつたのは
御坊
(
ごばう
)
が
見
(
み
)
らるゝ
通
(
とほり
)
、
又
(
また
)
那
(
あ
)
の
白痴
(
ばか
)
につきそつて
行届
(
ゆきとゞ
)
いた
世話
(
せわ
)
も
見
(
み
)
らるゝ
通
(
とほり
)
、
洪水
(
こうずゐ
)
の
時
(
とき
)
から十三
年
(
ねん
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いくら来ても振って/\振り抜きますが、お客は来て来て来抜き、
紋日
(
もんび
)
の仕舞い何やかやまで
行届
(
ゆきとゞ
)
かし、少しも厭らしい事を云わずに帰ります。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
なに
)
は
行届
(
ゆきとゞ
)
きませんでも、こればかりは、
御地
(
おんち
)
に
対
(
たい
)
する
礼儀
(
れいぎ
)
と
真情
(
まごゝろ
)
でございます。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
母
(
っか
)
さまが長い間お眼が悪く、
貴方
(
あなた
)
も御苦労をなさいますと承わりましたから、お
足
(
た
)
しになるようにと思いますが、思うようにも
行届
(
ゆきとゞ
)
きませんが
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
と
種々
(
さま/″\
)
に意見を加えましたが、
一方
(
かた/\
)
が頑固な
老爺
(
じい
)
さんで肯きませんから、そんならば暇をやろうと万事
行届
(
ゆきとゞ
)
いた茂木佐平治さんだから多分の手当を
致
(
し
)
てくれ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
独身者
(
ひとりもの
)
ゆえ看病人も有りませんが、近所の人が来ては看病をしてくれますが、万事
行届
(
ゆきとゞ
)
かん勝でございます、なれども田舎
気質
(
かたぎ
)
のものは親切でございますゆえ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其方
(
そち
)
のような
行届
(
ゆきとゞ
)
きません者を置いて下さるのみならず、お目を掛けて下さいまして、誠に有難いことで、
種々
(
いろ/\
)
戴き物をしたから宜しく申上げてくれと申しました
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
雨は降って来る、誠に難渋いたすによって一泊願いたいと云うと、何事も
行届
(
ゆきとゞ
)
きません、召上る物も何もございませんし、着せてお
寐
(
ね
)
かし申す物もございません
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
予
(
かね
)
て二番
町
(
まち
)
の会所小川様から探索が
行届
(
ゆきとゞ
)
き、十分手が廻って
居
(
い
)
るから
突然
(
だしぬけ
)
に手が入りました。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
確
(
しか
)
とお
請合
(
うけあい
)
は出来ませぬが、まア
此辺
(
こゝら
)
は天領でござんしてな、存外御政治も
行届
(
ゆきとゞ
)
いて居りやすから、そんな事アありそうもござんせぬ、
何
(
なん
)
なら
舟人
(
ふなびと
)
を頼んで上げましょうかね
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大藏は物事が
行届
(
ゆきとゞ
)
き、優しくって言葉の内に愛敬があって、家来の
麁相
(
そそう
)
などは知っても
咎
(
とが
)
めませんから、家来になった者は誠に幸いで、屋敷中の評判が段々高くなって来ました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何うかして
欺
(
だま
)
し
遂
(
おお
)
せて遁れようと言いくるめて居ります
中
(
うち
)
に、
度々
(
たび/\
)
参ると、
彼方
(
むこう
)
でも親切に致しますも惚れて居りますから、何事もお梅の云う通りに
行届
(
ゆきとゞ
)
き、亭主は窮して居りますから
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
随分金がかゝるから大抵の家では女にまでは
行届
(
ゆきとゞ
)
きません、それに女という奴は嫁入りという大物入がありますからなア、物入と云やア娘も其の内何処かへ嫁に遣らなければなりませんが
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
内儀「あい、鳶頭大きに色々お
骨折
(
ほねおり
)
で、何も
彼
(
か
)
もお前のお蔭で
行届
(
ゆきとゞ
)
きました」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
幸「ウン此処の
家
(
うち
)
は宜く手当が
行届
(
ゆきとゞ
)
くねえ」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
届
常用漢字
小6
部首:⼫
8画
“行”で始まる語句
行
行燈
行方
行李
行衛
行灯
行脚
行水
行者
行末