“ざう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
座右20.3%
16.9%
16.9%
15.3%
10.2%
8.5%
5.1%
3.4%
坐右1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遊行上人はこういって、座右ざうの箱に入れてあった名号の小札を一掴ひとつか無造作むぞうさに取っておしいただくと、肩衣袴かたぎぬばかまを附けた世話人が
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのうち上座じやうざざう食事しよくじそなへていて、自分じぶんつて一しよにべてゐるのを見付みつけられましたさうでございます。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
「月はなかつた筈だな、四月の二十三日だ。その上あの邊には常夜燈も自身番の行燈もない、——狼はおろか、ざうと鉢合せしたつてわからない筈だよ」
醫者の心得がないから、さう言つても解るまいが、脇差はざうの下から入つて、心の臟を破つて居るんだ。心の臟を突かなきや、あんな具合に物も言はずに死ぬものぢやねえ
己は隠居してから心を著述にもつぱらにして、古本大学刮目こほんだいがくくわつもく洗心洞剳記せんしんどうさつき、同附録抄ふろくせう儒門空虚聚語じゆもんくうきよしゆうご孝経彙註かうきやうゐちゆうの刻本が次第に完成し、剳記さつきを富士山の石室せきしつざうし、又足代権太夫弘訓あじろごんたいふひろのりすゝめによつて、宮崎
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さるころはがきにて處用しよようと申こしたる文面ぶんめんおとことほりにて名書ながきも六ざうぶんなりしかど、手跡しゆせき大分だいぶあがりてよげにりしと父親ちゝおやまんより
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
日は真昼まひる——野づかさの、寂寥せきれうしんざうにか
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ざうの花見船が兩國から漕ぎ出したのは、よく晴れた三月の或日、白い眼で見られ乍らも、ガラツ八の八五郎は、萬兵衞に頼んで親船に乘ることになりました。
炭斗すみとりは所定めず坐右ざうにあり
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
うかね。うしよう。」此間このあひだ滿谷が和田三ざうの所へくと来合せて居たモデルに和田が「イレエ、モンペエル」と言つたさうだが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)