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臟
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ざう
ふりがな文庫
“
臟
(
ざう
)” の例文
新字:
臓
旦那、これは差上げませう、よろしう御座います、この
黄
(
き
)
いろい
心
(
しん
)
の
臟
(
ざう
)
なら、心から
悦
(
よろこ
)
んで差上げます。
わるい花
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
醫者の心得がないから、さう言つても解るまいが、脇差は
脾
(
ひ
)
の
臟
(
ざう
)
の下から入つて、心の臟を破つて居るんだ。心の臟を突かなきや、あんな具合に物も言はずに死ぬものぢやねえ
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さゝ
身
(
み
)
の
煮
(
に
)
くたらしを、ほう/\と
吹
(
ふ
)
いてうまがつて、
燒豆府
(
やきどうふ
)
ばかりを
手元
(
てもと
)
へ
取込
(
とりこ
)
み、
割前
(
わりまへ
)
の
時
(
とき
)
は、
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
の
領分
(
りやうぶん
)
を、
片隅
(
かたすみ
)
へ、
群雄割據
(
ぐんゆうかつきよ
)
の
地圖
(
ちづ
)
の
如
(
ごと
)
く
劃
(
しき
)
つて、
眞中
(
まんなか
)
へ
埋
(
うめ
)
た
臟
(
ざう
)
もつを
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
野外
(
やぐわい
)
に
曝
(
さら
)
し
雨露
(
あめつゆ
)
に
打
(
うた
)
れて
鳶烏
(
とびからす
)
の
餌食
(
ゑじき
)
と成こと我が恥よりは
先祖
(
せんぞ
)
の
恥辱
(
ちじよく
)
なり
返
(
かへ
)
す/″\も
口惜
(
くちをし
)
き次第かな女房お
峰
(
みね
)
も
嘸
(
さぞ
)
や
悲
(
かなし
)
み
歎
(
なげ
)
くらんと五
臟
(
ざう
)
を
絞
(
しぼ
)
る血の涙に前後正體無りける
良
(
やゝ
)
有て心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やをら
動
(
うご
)
かし、
交睫
(
まどろみ
)
の醒めたるほどに
心
(
しん
)
の
臟
(
ざう
)
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
さきにはそこに
汝
(
なれ
)
が身の
心
(
しん
)
の
臟
(
ざう
)
をぞ
きその日は
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
汗ばみ
眠
(
ぬ
)
れば心の
臟
(
ざう
)
、
牡丹花
(
ぼたんくわ
)
の騒ぎ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「疲れてゐるから、酒はよく利くぜ、五
臟
(
ざう
)
六
腑
(
ぷ
)
を驅けめぐるやうだ、ところで——」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御手
(
みて
)
にはわれが
心
(
しん
)
の
臟
(
ざう
)
、
御腕
(
おんかひな
)
には
貴
(
あて
)
やかに
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「斯う、金龍山の鐘が
陰
(
いん
)
に
籠
(
こも
)
つてボーンと鳴ると、五
臟
(
ざう
)
六
腑
(
ぷ
)
へ沁み渡りますぜ」
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
臟
部首:⾁
21画
“臟”を含む語句
心臟
臟腑
五臟
内臟
肺臟
腎臟
腎臟形
臟品