きその日はきそのひは
きその日は思むすぼれ、とぼとぼと 馬を進むる憂き旅路、これも旅かや まのあたり、路のもなかに「愛」の神、 巡禮姿、しほたれて、衣手輕し。 うれはしき其かんばせは、さながらに、 位はがれしやらはれのやつれ姿か、 憂愁の思にくれて吐息がち、 人 …