“蔵(ざう)” の例文
旧字:藏
共に山精野鬼(さんせいやき)を借りて、乱臣賊子を罵殺せんとす。東西一双の白玉瓊(はくぎよくけい)、金匱(きんき)の蔵(ざう)に堪へたりと云ふべし。(五月二十八日)
己は隠居してから心を著述に専(もつぱら)にして、古本大学刮目(こほんだいがくくわつもく)、洗心洞剳記(せんしんどうさつき)、同附録抄(ふろくせう)、儒門空虚聚語(じゆもんくうきよしゆうご)、孝経彙註(かうきやうゐちゆう)の刻本が次第に完成し、剳記(さつき)を富士山の石室(せきしつ)に蔵(ざう)し、又足代権太夫弘訓(あじろごんたいふひろのり)の勧(すゝめ)によつて、宮崎
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
我(わ)が蔵(ざう)する菊塢(きくう)の手紙には、梅(うめ)一枝(いつし)画(ゑが)きて其上(そのうへ)に園(その)の春をお分(わか)ち申(まを)すといふ意味の句あり、また曲亭馬琴(きよくていばきん)が明(めい)を失(しつ)してのち、欝憂(うさ)を忘るゝために己(おの)れと記臆(きをく)せし雑俳(ざつぱい)を書(かき)つらねて、友におくりし中(うち)に
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
此事閧伝(こうでん)して竟(つひ)に主君(しゆくん)の蔵(ざう)となりしと語(かた)られき。
柚(ゆ)の花や能酒蔵(ざう)す塀の内
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
此事閧伝(こうでん)して竟(つひ)に主君(しゆくん)の蔵(ざう)となりしと語(かた)られき。