“家蔵”のいろいろな読み方と例文
旧字:家藏
読み方割合
いえくら61.5%
いへくら15.4%
かぞう15.4%
やぐら7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼方あそこへ行って金を預けて買出しをすれば大丈夫だと、うち云置いいおいて出て来たまゝ帰ってねえで、もとより家蔵いえくらを抵当にして借りた高利だから、借財方しゃくざいかたから責められ
目ぼしい地所や家蔵いへくら寄越よこせ。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
今わが家蔵かぞうの古書法帖ほうじょうのたぐひその破れし表紙切れし綴糸とじいと大方おおかたは見事に取つぐなはれたる、皆その頃八重が心づくしの形見ぞかし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ほかにも地所やら家蔵やぐらやら数多くあるのだが、それらはもちろん、わたしにあずけて利まわりを取ってきた金も、至急に用が出来しゅったいしたから、是が非でも、耳をそろえて出せというのだ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)