“かぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
加増41.7%
家蔵16.7%
16.7%
嘉蔵8.3%
8.3%
跏像8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うやまひ下をあはれみてすたれたるをおこしたへたるをつくろひ給ふ事まことけんなりといふべしさて大岡おほをか忠右衞門とて三百石にて御書院番ごしよゐんばんつとめ其後そののち二百石加増かぞうあつて五百石と成を越前守家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「これがお手にはいったのは、あなたのご運がいのです。ご家蔵かぞう諸宝しょほうもこののちは、一段と光彩を添えることでしょう」
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
およそ是等をかぞうれば枚挙まいきょいとまあらず。
ものの懸念さに、母様おっかさんをはじめ、重吉じゅうきちも、嘉蔵かぞう呼立よびたてる声も揚げられず、呼吸いきさへ高くしてはならない気がした。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
とかくする中、かぞうれば今より十余年ほど前の事に相なり候。彼岸ひがんも過ぎて、野も山も花盛りに相なり候ころ白昼はくちゅうにわかに風雨吹起り、近村へ落雷十余箇処にも及び候事有之。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
黒い天鵞絨びろうど帷幕とばりが鉛のように重く垂れ、なお扉から煖炉に寄った方の壁側には、三尺ほどの台上に、裸体の傴僂せむしと有名な立法者スクライブ埃及エジプト彫像)の跏像かぞうとが背中合せをしていて
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)