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云置
彼方へ行って金を預けて買出しをすれば大丈夫だと、
宅へ
云置いて出て来た
儘帰って
来ねえで、
素より
家蔵を抵当にして借りた高利だから、
借財方から責められ
例の通りこの刑を
行いしが、その婦人の霊、護送者の家へ尋ね行き、
今日は御主人にお
手数を
掛たり、御帰宅あらば
宜敷と
云置き、
忽ち影を見失いぬ、妻不思議に思いいるところへ
加へ
内濟致すべしと
云置夫より又白子屋へ行き此事訴へられては
此方の
家名を
聞合すれども此方へは來らずとの事故
然すれば
取迯に
相違なし出入場へ申
譯濟ずとて早速宿に掛合しに勘兵衞大きに驚き扨々
不屆なる
奴四五日御待下さらば
尋ね出し御返し申さんと申に我等が品にあらず
出入先の
誂へ物故
一入難儀致すに付早速に御頼み申と
云置彦兵衞は新町へも右の段を