“云為”のいろいろな読み方と例文
旧字:云爲
読み方割合
うんい86.7%
うんゐ13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日のカサルスに対して、「衰え」とか「老い」とかを云為うんいする人があったとしたならば、それは自ら音痴を告白するものである。
それ以外に奈良原翁の人格を云為うんいするものは皆、痩犬の遠吠えに過ぎなかった事実を見ても、容易に想像出来るであろう。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
吾人は進歩主義を奉じ、人道的に云為うんゐし、西欧諸国の人士のもとに立たざらんと欲するものにして、これ世人のつとに認むる所ならん。
父榛軒は数日来感冒のために引き籠つてゐて、大晦おほつごもりを寝て暮した。そこへ石川貞白が訪ねて来たが、其云為うんゐには周章のさまが著かつた。そして榛軒に窮を救はむことを請うた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)