“大晦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほつごもり50.0%
おおみそか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それの年の大晦おほつごもりに常三郎の心疾がおこつて、母益は慰撫のために琴を弾じて夜闌やらんに及んだことさへあるさうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
父榛軒は数日来感冒のために引き籠つてゐて、大晦おほつごもりを寝て暮した。そこへ石川貞白が訪ねて来たが、其云為うんゐには周章のさまが著かつた。そして榛軒に窮を救はむことを請うた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
去臘きょろう大晦おおみそか、朝議すでに幕府に貸す、今春三月五日、吾公の駕已に萩府を発す、吾策ここにおいて尽き果てたれば、死を求むること極めて急なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)