“綴糸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とじいと63.6%
つづりいと27.3%
とぢいと9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今わが家蔵かぞうの古書法帖ほうじょうのたぐひその破れし表紙切れし綴糸とじいと大方おおかたは見事に取つぐなはれたる、皆その頃八重が心づくしの形見ぞかし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
甲田君が自分が結んだ帳面の綴糸つづりいとや、書斎の電燈を吊ってある太い打紐うちひもや其他三つも四つも結び癖の分るものが出て来ました。
何者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
美迦野みかのさんは、炬燵布団こたつぶとん綴糸とぢいとをまるいしろゆびではじきながら、離室はなれ琴歌ことうたこえをあはせた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)