“西蔵”のいろいろな読み方と例文
旧字:西藏
読み方割合
チベット83.3%
チベツト8.3%
せいぞう2.8%
ちべっと2.8%
チブッチ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇治黄檗山おうばくさんの山口智海という二十六歳の学侶が西蔵チベットへ行って西蔵訳の大蔵経(一切経または蔵経、仏教の典籍一切を分類編纂したもの)
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
王様は私のために金の冠を、西蔵チベツトからわざわざ鋳物師を招いて作つて下さいました。王妃は銀の首飾を、御自身のをはづして下さいました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
シベリヤから裏海沿岸にいたる一千万の信徒をもつ西蔵せいぞう仏教の基をひらいた。
新西遊記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
但し紅教は幻術げんじゅつを巧みにするものである。理藩院りはんいんの尚書を勤めるりゅうという人が曾て西蔵ちべっとに駐在しているときに、何かの事で一人の紅教喇嘛に恨まれた。そこで、或る人が注意した。
今では、西蔵チブッチ拉薩ラッサも世界の秘密ではなくなったが、これこそは、文明から数世紀も隔絶された、戦慄せんりつすべき場所なのである。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)