“西藏”のいろいろな読み方と例文
新字:西蔵
読み方割合
チベツト60.0%
ちべつと40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これがKの、西藏チベツトのお伽噺——恐らくはKの創作であらう——といふものであつた。話上手のKから聽かされては、この噺は幾度聽かされても彼にはおもしろかつた。
子をつれて (旧字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
西藏チベツトや印度の蒙昧信者が身を棄てる如きも誰か今日之を是認しよう。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
縱令たとへ熱帶ねつたいでなくとも、多神教國たしんけうこくには化物ばけもの發達はつたつした。たとへば西藏ちべつとごとき、その喇嘛教らまけう非常ひじやう妖怪的えうくわいてき宗教しうけうである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
西藏ちべつと密教の奧の院!」何だか、こんな感想が突然起つたが、それ以上は門外漢に神祕のやうだ。左りの方に掛り員室の入り口があるのに氣がつき、義雄は直ぐそこへ這入り、來意を告げる。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)