新字:西蔵
これがKの、西藏のお伽噺——恐らくはKの創作であらう——といふものであつた。話上手のKから聽かされては、この噺は幾度聽かされても彼にはおもしろかつた。
西藏や印度の蒙昧信者が身を棄てる如きも誰か今日之を是認しよう。
西藏では死人の肉を鳥に喰はせるのが禮式だと云ふし、南洋のある島では老父母を殺して其の肉を喰ふのが子たるものの義務になつて居るさうだ。人種には人種特別の習慣があるから致し方がない。
“西藏(西蔵)”の解説
西蔵(せいぞう、シーツァン、旧字体では西藏、中国語Xīzàng)は歴史的チベットのうち、アムドやカムを除く、西南部2分の1程度を占める部分に対する中国語による呼称として成立した、地域概念の用語。元代より康熙中期ごろまで用いられた烏斯蔵に代わり、康熙末年ごろより使用され始めた地域概念である。その後、中国以外の漢字圏でこの表記がとりいれられ、あるいは中国国外在住の中国語話者たちが発信するチベット関連の情報において、中国における概念・用法にあわせてチベットの一部として、もしくは中国における概念・用法とは別個に全チベットの総称として、使用されるようになった。本来の、および派生した概念・用法の主要なものは、以下のとおり。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)