“イメエジ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幻象60.0%
印象10.0%
幻像10.0%
心象10.0%
幻影5.0%
映像5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと同時に、所謂「静劇」なるものの出現は、戯曲の文学的領土を拡大し、演劇的幻象イメエジの神秘な一面を附加するに役立つたのである。
近代劇論 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
前の方は、言葉そのものの印象イメエジがぼんやりしてゐる。言ひ換へれば、大抵の人間が、大抵の場合に、ほとんど無意識にさへ口にする言葉使ひである。従つて心理の陰影が稀薄である。
舞台の言葉 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
舞台の幻像イメエジが、最も単純な姿を以て最も深きに達してゐる点、共に比類なき芸術と呼ばるべきものであつて、何れも、東西演劇の原始精神が、期せずして、後世、見事な花を開いたとも云へるのだが
劇壇左右展望 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
單に詩人みづからして好んで自分をさういふものに心象イメエジしてゐたやうな無爲の猫でもなく、また單に田舍のみじめな佗びしすぎるやうな生活からの都會への切ない郷愁のやうなものでもなかつた。
「青猫」について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
殊に、俳優の演技を通して感じられるものは、少くとも、これを舞台に移してそのまま舞台の幻影イメエジを組立て得るものであり、日本の「新劇」は、初めて舞台表現の貴重な模範を示されたと云つていい。
戯曲の生命と演劇美 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
我々とは社の村田君、友住君、国際通信社のジョオンズ君ならびに私の四人である。そもそも車屋なる言葉が、日本人に与える映像イメエジは、決して薄ぎたないものじゃない。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)