私は萩原朔太郎さんのことを考へると、いつも何處かの町角の、午後の、まだぱあつと日のあたつてゐる、閑靜なビヤホオルかなんぞで二人きりで話し合つてゐるやうな記憶が一番はつきりと浮んでくる。それだのに、萩原さんのほうでは、私のことを思ふときは、い …
著者 | 堀辰雄 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | 「『萩原朔太郎全集』第二巻「詩集・下」 第八回配本附録」小学館、1944(昭和19)年2月10日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |