心象イメージ)” の例文
それにもかかわらず、美しい五彩の簑を纏うた虫の心象イメージだけは今も頭の中に呼び出す事が出来る。
小さな出来事 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
僕はこの經驗から、人が藝術によつて心象イメージする人物と、現實の作者たる人物とが、常に必しも同一でないといふことを知り、密かにあのニイチエのすぐれた言葉を考へた。
室生犀星に与ふ (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)