“えすがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絵姿50.0%
画像25.0%
画姿25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦界くがい十年親のために身を売りたる遊女が絵姿えすがたはわれを泣かしむ。竹格子たけごうしの窓によりて唯だ茫然ぼうぜんと流るる水を眺むる芸者の姿はわれを喜ばしむ。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
巨寺おおでらの壁に見るような、雨漏あまもりあと画像えすがたは、すす色の壁に吹きさらされた、袖のひだが、浮出たごとく、浸附しみついて、どうやら饅頭まんじゅうの形した笠をかぶっているらしい。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
信州下伊那しもいな泰阜やすおか村の温田ぬくたというところにも、狸のえがくという絵像のあることが、『伝説の下伊那』という書に報ぜられてある。人の顔に獣の体を取りつけたような不思議な画姿えすがたであったという。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)