“絵姿”の読み方と例文
旧字:繪姿
読み方割合
えすがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしも王子が、その絵姿えすがたをひと目でも見れば、たちまちその王女へのはげしいあいを心に感じて、気をうしなって、たおれてしまうだろう。
苦界くがい十年親のために身を売りたる遊女が絵姿えすがたはわれを泣かしむ。竹格子たけごうしの窓によりて唯だ茫然ぼうぜんと流るる水を眺むる芸者の姿はわれを喜ばしむ。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ダリアのはなや、カンナのはなや、百合ゆりはななどが、カンテラのにゆらゆらとしたようにらされているのが、ちょうど艶麗えんれいおんなが、幾人いくにんっている絵姿えすがたるようながしました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)