“絵絹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えぎぬ62.5%
ゑぎぬ25.0%
えきぬ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われらが俗に画と称するものは、ただ眼前がんぜんの人事風光をありのままなる姿として、もしくはこれをわが審美眼に漉過ろくかして、絵絹えぎぬの上に移したものに過ぎぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そしてきさしの絵絹ゑぎぬをそこらにおつり出したまゝ、鏡と首つ引きで、眼をむいてみたり、小鼻を膨らませてみたりした。
前波まえなみ不動の幽雅な小丘しょうきゅうを右に見て、また耳に聞く左はおさの音のしずかな絵絹えきぬ織る松倉の里である。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)