“絵端書”の読み方と例文
旧字:繪端書
読み方割合
えはがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとそこに腰囲何尺よういなんじゃくとでも形容すべきほど大きな西洋人が、椅子いすに腰をかけてしきりに絵端書えはがきの表に何かしたためていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
……新橋の芸妓げいしゃで、人気と言えば、いつもおなじ事のようでございますが、絵端書えはがきや三面記事で評判でありました。一対の名妓が、罪障消滅ざいしょうしょうめつのためだと言います。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そんなことは手紙で知らせるよ。農民ムジイクやなんかの絵端書えはがきも送ってやろう。さ、もううちにお入り。いやにじめじめしているね。お父さんは、モスコウなんかへ行くのはやめて、皆とうちにいたいんだけどな。」