“えはがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絵端書53.3%
画端書26.7%
絵葉書13.3%
繪葉書6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……新橋の芸妓げいしゃで、人気と言えば、いつもおなじ事のようでございますが、絵端書えはがきや三面記事で評判でありました。一対の名妓が、罪障消滅ざいしょうしょうめつのためだと言います。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
約束の音信たよりは至る所からあった。勘定かんじょうすると大抵日に一本ぐらいの割になっている。その代り多くは旅先の画端書えはがきに二三行の文句を書き込んだ簡略なものに過ぎなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
露店に並んだ絵葉書えはがき日暦ひごよみ——すべてのものがお君さんの眼には、壮大な恋愛の歓喜をうたいながら、世界のはてまでもきらびやかに続いているかと思われる。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
繪葉書えはがきよりおほきな寫眞しやしん必要ひつようひとには、その希望きぼうにまかせてそれ/″\の寫眞しやしんるようにもなつてゐるのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
博物館はくぶつかんでは、また目録書もくろくしよのほかに、陳列品ちんれつひんについて手輕てがるることが出來できるために、いろ/\の書物しよもつ出版しゆつぱんされてあつたり、繪葉書えはがきなどもつくられてあつて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)