“画端書”の読み方と例文
読み方割合
えはがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
着物を雨で濡らす心配があるか、ライン河の入日の画端書えはがきに感嘆の声をらす時のほかは、滅多めったに雲の影などへ心をめないのも不思議ではない。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
約束の音信たよりは至る所からあった。勘定かんじょうすると大抵日に一本ぐらいの割になっている。その代り多くは旅先の画端書えはがきに二三行の文句を書き込んだ簡略なものに過ぎなかった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「北京日記抄」は必しも一日に一回ずつ書いた訣ではない。が、何でも全体を二日ばかりに書いたと覚えている。「雑信一束」は画端書えはがきに書いたのを大抵はそのまま収めることにした。
「支那游記」自序 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)