“絵師”のいろいろな読み方と例文
旧字:繪師
読み方割合
えかき83.3%
えし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『それでは、わしの姪にあたるのですが、その亭主が絵師えかきですから、其処そこへ行ってお聞きなさい、ナアニ、直き向こうの小さい家です』
職業の苦痛 (新字新仮名) / 若杉鳥子(著)
……いっては、あれだけの絵師えかきに相済まないが、かかげてあるのは第何板、幾度かえして刷ったものだか、線も太ければ、勿論厚肉で、絵具も際どいのをお察し下さるように。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
冗談じょうだんじゃない。そんななまやさしいもんじゃありゃァしない。おなべ火鉢ひばちへかけて、雪駄せったかわてるんだよ。いまもうちで、絵師えしなんてみは、大嘘おおうそだってはなしを。……
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「わたしは、おまえってのとおり、あの絵師えし春信はるのぶさんのおたくへ、いってました」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)