“蒔絵師”の読み方と例文
旧字:蒔繪師
読み方割合
まきえし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ペンキのなかった昔は、看板は立派な木材がもちいられ、そして彫刻師によって、書家によって、あるいは蒔絵師まきえしの手によって工夫されているものが多い。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
ところどころのゆるい小川は、観世水のような紋様を流し、空には、蒔絵師まきえしの指でいだような細い夕月がある。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青い友染の襦袢じゅばんの袖口をぶらりと出している——弱った——これが蒔絵師まきえしで。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)