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蒔絵師
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まきえし
ふりがな文庫
“
蒔絵師
(
まきえし
)” の例文
旧字:
蒔繪師
ペンキのなかった昔は、看板は立派な木材が
用
(
もちい
)
られ、そして彫刻師によって、書家によって、あるいは
蒔絵師
(
まきえし
)
の手によって工夫されているものが多い。
めでたき風景
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
ところどころのゆるい小川は、観世水のような紋様を流し、空には、
蒔絵師
(
まきえし
)
の指で
研
(
と
)
いだような細い夕月がある。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
青い友染の
襦袢
(
じゅばん
)
の袖口をぶらりと出している——弱った——これが
蒔絵師
(
まきえし
)
で。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もう一人、万兵衛の幼友達で、今は
蒔絵師
(
まきえし
)
の名人と言われる、尾張町の藤吉の娘、お藤がいる。これは並大抵でない綺麗な娘だから、気の多い万兵衛がちょっかいを出していたかも知れない」
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「この六助は
蒔絵師
(
まきえし
)
だった」と去定は低い声で云った、「その道ではかなり知られた職人だったらしい、紀伊家や尾張家などにも、
文台
(
ぶんだい
)
や
手筥
(
てばこ
)
が幾つか買上げられているそうだが、妻も子もなく、 ...
赤ひげ診療譚:02 駈込み訴え
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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これらは素地でありますが、これに
塗師
(
ぬりし
)
と
蒔絵師
(
まきえし
)
と
沈金師
(
ちんきんし
)
とが加わって様々な漆器が出来上ります。輪島のものは
塗
(
ぬり
)
が手堅いのを以て世に知られ、その年産額は三百万円ほどに達するといわれます。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
鋳金家、
蒔絵師
(
まきえし
)
などこそ、且つ世に聞こゆれ。しかも仕事の上では、美術家たちの知らぬはない、小山夏吉は、飾職の名家である。しかも、その細工になる瓜の製作は、ほとんど一種の奇蹟である。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
蒔絵師
(
まきえし
)
の六助はそこに二年あまりいて、病気が重くなったから養生所へはいったのだが、二十年ちかくもまえ、——つまり蒔絵師として世評の高いころから、ふいと柏屋へやって来ては泊っていった。
赤ひげ診療譚:02 駈込み訴え
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
これは当時石川県のある
顕官
(
けんかん
)
の令夫人、以前は
某
(
なにがし
)
と云う一時富山の裁判長だった人の令嬢で、その頃この峠を越えて金沢へ出て、女学校に通っていたのが、お綾と云う、ある
蒔絵師
(
まきえし
)
の娘と一つ学校で
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“蒔絵師”の意味
《名詞》
蒔絵師 (まきえし)
漆器に蒔絵や漆絵を描く絵師。
(出典:Wiktionary)
蒔
漢検準1級
部首:⾋
13画
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“蒔絵”で始まる語句
蒔絵
蒔絵輦
蒔絵屋
蒔絵盆
蒔絵硯
蒔絵職
蒔絵轅
蒔絵鞘
蒔絵駕